「実家が久留米にあるけど、自分は福岡市内に住んでいる」「筑後地方の古い家をどうすればいいか分からない」——そんな方に向けた記事です。
久留米市・筑後エリアの実家問題は、福岡市内とは異なる地域特有の事情があります。不動産の需要・補助金の内容・空き家の増加傾向など、地域の実情を知った上で動くことが、後悔しない判断につながります。
久留米市・筑後エリアの空き家事情
空き家率は福岡県内でも高い水準
総務省統計の最新データ(2023年度)によると、福岡県の空き家数は335,300戸、空き家率は12.40%となっています。そのなかでも、福岡県の「空き家率ランキング」のTOP10内に筑後地方の2市町がランクインしており、筑後エリアは県内でも空き家が多い地域のひとつです。
人口減少が進む筑後エリア
久留米市の2020年の総人口は303,316人で、5年前と比べると▲0.4%の減少。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、2020年から2050年までに▲14.0%減少し、約26.1万人となる見込みです。
人口が減少するなかで空き家は増え続けており、このまま放置すれば売却・活用のタイミングを逃してしまうリスクがあります。「まだ大丈夫」と思っていても、早めに動き始めることが大切です。
久留米市の空き家関連補助金(令和8年度/2026年度)
久留米市は、空き家対策に力を入れており、活用・解体の両面で補助金制度を設けています。
① 空き家活用居住誘導事業補助金
久留米市では、空き家の利活用を促進し、良好な住環境を確保することを目的に、空き家のリフォーム工事について、経費の一部を補助しています。
令和8年7月からは子育て世帯・若年世帯への補助が拡大され、空き家の所在地が居住誘導区域内で子育て世帯・若年世帯が居住する場合、補助上限額が100万円に引き上げられました。賃貸を目的としたリフォームや、空き家を賃借して居住する場合も対象です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助対象 | 空き家のリフォーム工事費 |
| 補助率 | 対象工事費の50% |
| 補助上限 | 居住誘導区域内:50万円/区域外:30万円 居住誘導区域内かつ子育て・若年世帯が居住する場合:100万円 |
| 申請期間 | 令和8年4月21日から(予算上限に達し次第終了) |
| 対象 | 居住・賃貸目的のリフォーム |
| 問い合わせ | 久留米市 都市建設部 住宅政策課(連絡先は久留米市の公式ページに掲載) |
② 老朽危険空家等除却促進事業補助金
久留米市では、老朽化して危険度の高い空家等の除却費用の一部を助成する「久留米市老朽危険空家等除却促進事業」を実施しています。
申請期間は令和8年4月21日(火曜日)~令和9年1月29日(金曜日)です。予算の範囲内での受付となり、予算額に達した場合はその時点で受付を終了します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 老朽化した危険な空き家の解体 |
| 補助率・上限 | 除却工事費用の1/2、上限65万円 |
| 申請期間 | 令和8年4月21日~令和9年1月29日(予算上限次第) |
| 問い合わせ | 久留米市 都市建設部 住宅政策課(連絡先は久留米市の公式ページに掲載) |
③ 久留米市空き家情報バンク
「久留米市空き家情報バンク」は、市内にある空き家等の物件情報を登録し、情報発信を行うことで、空き家の利活用促進および中古住宅の流通促進を図り、空き家の発生や増加を抑制するとともに、移住・定住の促進に寄与することを目的とした制度です。
空き家を売却・賃貸したい所有者が物件情報を登録し、購入・賃借希望者とマッチングする仕組みです。自治体が運営しているため、信頼性が高く、移住希望者とつながりやすいのが特徴です。
久留米市・筑後エリアの不動産事情
都市部と農村部で需要が大きく異なる
久留米市は福岡県第3の都市であり、市内中心部・駅周辺は一定の不動産需要があります。一方、合併で編入された旧田主丸町・旧北野町・旧三潴町などの農村部は、需要が限られるケースもあります。
同じ久留米市内でも、立地によって売却しやすさ・賃貸需要が大きく異なります。「久留米だから売れる・売れない」と一概には言えないため、地域の実情を知る専門家への相談が有効です。
筑後平野の農家住宅の特徴
筑後エリアには、農家住宅や大型の古民家が多く存在します。こうした物件は、一般的な賃貸・売却では買い手・借り手が付きにくい一方、古民家カフェ・民泊・地域活性化施設としての需要があります。
「古いから価値がない」ではなく、「活用の方向性を変える」ことで新たな価値が生まれるケースがあります。
民泊・古民家活用の可能性
久留米市は博多・天神から電車で約30分とアクセスが良く、観光資源(高良大社・水天宮・耳納連山など)も豊富です。福岡空港からも1時間圏内のため、インバウンド需要を取り込んだ古民家民泊としての活用可能性もあります。
久留米・筑後エリアで実家を持つ方への3つのアドバイス
1. まず地域の相場を確認する
インターネットの不動産情報だけでは、実際の売却価格や賃貸需要は分かりません。地域の実情を知る不動産業者に査定を依頼し、現実的な選択肢を把握することが最初の一歩です。
2. 補助金の締切前に動く
久留米市の補助金は予算上限に達し次第終了です。特に解体補助は令和8年1月30日が締切のため、解体を検討している方は早めに窓口へ相談することをおすすめします。
3. 農村部の物件は「活用」の可能性も探る
農村部の大型古民家・農家住宅は、一般的な売却・賃貸より「活用」のほうが出口が見つかりやすいケースがあります。民泊・シェアハウス・地域施設など、通常とは異なる活用方法も含めて検討することで、選択肢が広がります。
まとめ
| 制度 | 内容 | 上限額 |
|---|---|---|
| 空き家活用居住誘導事業 | 居住・賃貸目的のリフォーム費補助 | 30〜50万円(子育て・若年世帯は最大100万円) |
| 老朽危険空家等除却促進 | 危険な空き家の解体費補助 | 65万円 |
| 空き家情報バンク | 売却・賃貸のマッチング制度 | 無料登録 |
※上記は2026年8月14日時点で久留米市の公式ページを確認した内容です(令和8年度)。補助内容・上限額・申請期間は年度ごとに変わり、予算額に達し次第、受付を終了する場合があります。申請前に必ず久留米市の窓口で最新の内容をご確認ください。
参照した公式ページ
久留米市「空き家活用居住誘導事業補助金」
久留米市「老朽化した危険な空き家の解体補助金」
久留米市・筑後エリアの実家問題は、地域の事情を知っている専門家と一緒に考えることで、現実的な選択肢が見えてきます。「どこに相談すればいいか分からない」という段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。
実家ラボでは、久留米市・筑後エリアを含む福岡・九州全域の実家問題に対応しています。補助金の対象確認から、売却・活用・解体まで、ワンストップでサポートします。
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あわせて読みたい:福岡市の空き家補助金【2026年最新】2種類の制度・申請方法と注意点/北九州市の空き家除却補助金【2026年版】対象・金額・手続きを解説
よくある質問
Q. 久留米市・筑後エリアの空き家事情は?
A. 福岡県内でも空き家率が高い水準にあり、人口減少が進んでいるエリアです。
Q. 久留米市には空き家関連の補助金がありますか?
A. あります。令和8年度(2026年度)は「空き家活用居住誘導事業補助金」など複数の制度が用意されています。詳細は本文で紹介しています。
Q. このエリアの実家は活用しやすいですか?
A. 人口減少エリアのため需要の見極めは必要ですが、補助金を活用した解体・活用は選択肢として現実的です。
Q. 補助金を使うときの注意点は?
A. 年度ごとに制度内容や受付時期が変わるため、申請前に必ず市の窓口で最新情報を確認してください。


