「老朽化した実家を解体したいけれど、費用が心配」という方へ。

北九州市では、危険な空き家の解体費用を補助する制度を設けています。条件を満たせば解体費用の一部を公費で補助してもらえます。ただし、手続きが複数のステップに分かれており、申請の順番を間違えると補助を受けられなくなります。

この記事では、北九州市の空き家除却補助金の対象・金額・手続きの流れを詳しく解説します。


北九州市の空き家関連補助金は2種類

北九州市には、空き家に関する補助金が主に2種類あります。

制度名目的状況
老朽空き家等除却促進事業危険な空き家の解体費補助随時受付(予算上限に達し次第終了)
空き家リノベーション促進事業空き家の活用・改修費補助2026年度は改正準備中

この記事では主に「老朽空き家等除却促進事業」について解説します。リノベーション補助については、2026年度の改正内容が決まり次第、北九州市の公式サイトで案内される予定です。


老朽空き家等除却促進事業とは

市民の安全で安心な居住環境の形成を図るため、市場流通が困難で倒壊や部材の落下のおそれ等がある危険な空き家の除却に要する費用の一部を補助する制度です。


補助の対象となる建物の条件

原則として、「市場での流通可能性」の判定により「市場流通が困難」と判定された空き家で、かつ一定の危険度が認められる空き家が対象です。

具体的には以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 昭和56年5月以前に建築された建物(旧耐震基準)
  • 以下のいずれかの危険な状態にある建物

危険度の判定基準(一部)

  • 崩落・崩壊している
  • 屋根または外壁に穴があいている
  • 建物の傾きが60分の1以上
  • 柱・土台・梁などの構造材が欠損または腐食している
  • 基礎の一部が宙に浮いている・不同沈下している
  • ツタ等の植物が家屋全体を覆っている(木造に限る)
  • 屋根瓦・外壁・窓などが落下するおそれがある

また、接道状況が悪く除却が困難な建物(道路幅員2m未満・道路が階段状など)も対象になる場合があります。


補助金額

補助金の割合は、除却に要した額と市が定める基準額を比較して、いずれか低い額の3分の1以内です。

項目内容
補助割合除却費用の1/3
上限額50万円(都市機能を誘導する区域内は30万円)
面積基準単価重機解体:15,000円/㎡、手壊し解体:24,000円/㎡

実際の契約金額が基準額を上回っても、補助金は基準額ベースで計算されます。見積もりを取る前に、基準額のシミュレーションをしておくことをおすすめします。


申請の流れ

この補助金は手続きの順番が厳格に決まっています。着工前の申請が絶対条件です。

STEP 1:事前相談 北九州市空き家活用推進課に電話または窓口で事前相談します。補助対象かどうかの確認、必要書類の案内をしてもらいます。

STEP 2:判定依頼申出書の提出 解体工事着手前に「判定依頼申出書」の提出が必要です。市が空き家の「市場流通可能性」と「危険度」を判定します。

STEP 3:補助対象の通知を受ける 判定依頼申出後、市から「補助対象」である旨の通知を受けた場合のみ補助金交付申請が可能です。この通知が届く前に着工すると補助を受けられません。

STEP 4:補助金交付申請 必要書類を揃えて交付申請書を提出します。市が申請内容を審査し、交付決定通知書が届きます。

STEP 5:解体工事着工・完了 交付決定通知を受けた後に、解体業者と契約・着工します。

STEP 6:除却完了報告書の提出 解体工事完了の翌日から起算して20日以内または当該年度の2月10日までのいずれか早い日までに完了報告書を提出します。

STEP 7:補助金の受け取り 審査完了後、補助金額確定通知書が届き、請求手続きを経て振り込まれます。


申請前に知っておきたい注意点

1. 着工前の申請が絶対条件

工事を始めてから申請しても、補助金は受け取れません。必ずSTEP 1〜4を完了してから着工してください。

2. 予算がなくなると受付終了

申請受付は予算額に達し次第終了、危険度の高いものから優先されます。年度が明けたらできるだけ早く動き始めることをおすすめします。

3. 解体後は固定資産税が上がる場合がある

建物を解体して更地にすると、住宅用地の特例が外れて固定資産税が最大6倍になる場合があります。解体後の土地活用(売却・駐車場など)も合わせて検討しておきましょう。

4. リノベーション補助は2026年度改正準備中

空き家リノベーション促進事業については、現在改正準備中で、改正内容が決まり次第ホームページにて案内される予定です。活用を検討している方は、市の公式サイトを定期的に確認してください。


問い合わせ先

北九州市 都市戦略局 空き家活用推進課 TEL:093-582-2777 FAX:093-561-7525 所在地:北九州市小倉北区城内1番1号


まとめ

項目内容
対象建物昭和56年5月以前・市場流通困難・一定の危険度あり
補助割合除却費用の1/3
上限額50万円(区域により30万円)
申請の順番判定依頼→補助対象通知→交付申請→着工
注意点着工前申請必須・予算上限あり・年度内完了が条件

※金額・条件は変更になる場合があります。最新情報は必ず北九州市の公式サイトまたは窓口でご確認ください。

「対象になるかどうか分からない」という段階でも、まず窓口に相談することが最初の一歩です。早めに動くことが、補助金を確実に受け取るための一番の近道です。


実家ラボでは、北九州市をはじめ福岡・九州エリアの空き家解体・活用に関するご相談をお受けしています。補助金の対象確認から、解体・売却・活用まで、ワンストップでサポートします。「解体すべきか、活用できるか迷っている」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。

[お問い合わせはこちら]

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